セキュリティ

中間者攻撃とは?被害に遭わないためにすべき最新のセキュリティ対策

インターネットを利用する上で、セキュリティリスクはつきものです。その中でも、中間者攻撃は特に深刻な問題となっています。

中間者攻撃とは、通信路上で第三者が通信を傍受し、通信内容を改ざんすることで、不正な情報を取得する攻撃手法です。

この攻撃によって、個人情報や支払い情報が漏洩し、システムが改ざんされたりダウンする被害が発生します。

この記事では、中間者攻撃の概要や仕組み、種類や手法、影響や被害、対処法や復旧方法などについてわかりやすく解説しています。

外資系エンジニア

この記事は以下のような人におすすめ!

  • 中間者攻撃とは何か知りたい人
  • 中間者攻撃の具体的な手法が知りたい人
  • 中間者攻撃の仕組みを理解して、対策を行いたい人

中間者攻撃とは

1-1. 中間者攻撃の概要と仕組み

中間者攻撃とは、通信の中継を装って、通信の内容を傍受・改ざんする攻撃手法です。

一般的には、攻撃者が通信路に挟まり、通信を中継することで、通信の双方に悪意のある第三者として関与することが可能になります。

このため、通信の秘密性や完全性が保証されなくなり、機密情報が漏えいしたり、不正なコマンドが送信されたりする恐れがあります。

1-2. 中間者攻撃の種類と手法

中間者攻撃には、代表的な種類として、「ARPスプーフィング攻撃」や「DNSキャッシュポイズニング攻撃」、「SSLストリッピング攻撃」があります。

ARPスプーフィング攻撃では、攻撃者が自分が正しい通信相手であるかのように、IPアドレスとMACアドレスを偽装し、通信の中継を行います。

DNSキャッシュポイズニング攻撃では、攻撃者がDNSキャッシュを書き換え、偽のIPアドレスを返すことで、正規のウェブサイトにアクセスする際に、攻撃者のコンピュータに接続されてしまいます。

SSLストリッピング攻撃では、攻撃者がHTTPS通信を妨害し、暗号化された通信を解読可能な形式に変換してしまいます。

以上のような中間者攻撃は、攻撃者が通信経路に挟まり、通信の秘密性や完全性を破壊することで実現されます。

中間者攻撃への対策方法

2-1. HTTPSの利用

HTTPSを利用することで、通信内容を暗号化することができます。

HTTPSを利用することで、攻撃者が通信内容を傍受しても、内容を理解することができません。

したがって、HTTPSを利用することで、中間者攻撃のリスクを低減することができます。

2-2. VPNの利用

VPNを利用することで、ネットワーク上で通信を暗号化し、中間者攻撃を防止することができます。

VPNを利用することで、公共のWi-Fiや企業内ネットワークなど、信頼できないネットワーク上でもセキュアに通信することができます。

2-3. ネットワークの確認と保護

ネットワークのセキュリティを確認し、保護することで、中間者攻撃を防止することができます。

ルーターの管理者パスワードを変更し、不正なアクセスを防止することや、不要なポートを閉じることで、攻撃者が侵入する可能性を低減することができます。

2-4. ソフトウェアの更新

ソフトウェアを最新バージョンに更新することで、中間者攻撃を防止することができます。

セキュリティ上の脆弱性が見つかった場合、ソフトウェアベンダーは最新版のパッチを提供することがあります。

これらのパッチをインストールすることで、脆弱性が修正され、攻撃者の侵入を防止することができます。

2-5. セキュリティソフトの利用

セキュリティソフトを利用することで、中間者攻撃を防止することができます。

セキュリティソフトは、通信内容を監視し、不審なアクティビティが検知された場合には、ユーザーに警告を出したり、不正な通信をブロックすることができます。

セキュリティソフトを利用することで、中間者攻撃に対する保護性能を向上させることができます。

中間者攻撃の影響と被害

3-1. 個人情報の漏洩

中間者攻撃が成功すると、攻撃者はインターネット上でやりとりされる情報を傍受できるため、個人情報が漏洩する可能性があります。

例えば、ユーザー名やパスワード、クレジットカード番号、住所、電話番号、メールアドレスなどが漏洩することがあります。

これらの情報が悪意のある第三者に渡ってしまうと、その情報を不正に利用される可能性があり、被害が拡大することが考えられます。

3-2. 支払い情報の盗難

中間者攻撃を行うと、クレジットカード番号や銀行口座番号などの支払い情報を盗まれる可能性があります。

攻撃者は、これらの情報を使って不正な支払いを行ったり、買い物サイトで不正な取引を行ったりすることができます。

そのため、支払い情報が漏洩した場合は速やかに利用者がクレジット会社や銀行に通報することが必要です。

3-3. システムの改ざんやダウン

中間者攻撃によって、攻撃者は通信を傍受したり改ざんしたりすることができます。

例えば、攻撃者が通信を傍受し、クライアントとサーバーの間の情報を改ざんすることで、サーバーに送信されるデータを改ざんすることができます。

また、攻撃者がサーバーとクライアントの間に入り、通信を遮断することで、システム全体がダウンする可能性もあります。

このようにシステムが停止した場合、ビジネスに深刻な影響を与える可能性があります。

中間者攻撃への対処法

4-1. 攻撃を検知する方法

中間者攻撃は被害者が気づかないまま進行してしまうことが多いため、攻撃を検知することが非常に重要です。

攻撃を検知する方法としては、まずは通信内容の異常を監視することが挙げられます。

通信内容に怪しい箇所がある場合や、通信内容に改ざんが加えられている場合には、中間者攻撃の可能性が高いです。

また、自分が使っているサイトのURLが正しいかどうかを確認することも重要です。URLが偽物の場合には、中間者攻撃が行われている可能性が高いため、注意が必要です。

4-2. 対処法と復旧方法

中間者攻撃に遭った場合、まずは被害を最小限に抑えるために速やかに対処する必要があります。

対処法としては、まずは攻撃を行っている中間者を特定し、そのネットワークから切断することが必要です。次に、攻撃に使われた証明書を無効にすることも重要です。

また、被害を受けた情報については、できるだけ元に戻すことが望ましいです。

例えば、パスワードを変更する、クレジットカード情報を更新する、被害を受けたデータを復旧するなどが考えられます。

ただし、情報が漏洩してしまった場合には、復旧が難しい場合がありますので、早急な対処が必要です。

まとめ

5-1. 中間者攻撃はどのような攻撃か

中間者攻撃は、通信の中継地点に立ち、通信内容を傍受・改ざんする攻撃手法です。攻撃者は通信を受信し、その内容を盗聴、改ざん、または偽装することができます。攻撃者は、この手法を使って、個人情報、金融情報、パスワードなど、機密情報を盗み出したり、システムを破壊したりすることができます。

5-2. 中間者攻撃への対策方法

中間者攻撃への対策方法はいくつかありますが、主な対策方法は以下の通りです。

  • HTTPSの利用:HTTPSを使用することで、通信内容が暗号化されるため、中間者攻撃による情報漏洩や改ざんを防ぐことができます。
  • VPNの利用:VPNを使用することで、通信内容を暗号化し、中間者攻撃による情報漏洩や改ざんを防ぐことができます。
  • ネットワークの確認と保護:ネットワークの安全性を確認し、ファイアウォールやセキュリティソフトを使用して、不正なアクセスを防止することができます。
  • ソフトウェアの更新:セキュリティ上の脆弱性を修正するために、OSやアプリケーションの最新バージョンを使用することが重要です。
  • セキュリティソフトの利用:マルウェアやスパイウェアを検出するセキュリティソフトを使用することで、中間者攻撃を含む様々な攻撃から自分自身を守ることができます。

5-3. 常に注意しておくべきこと

中間者攻撃への対策をすることは非常に重要ですが、常に注意しておくべきことがあります。たとえば、不審なメールを開かない、信頼できないWi-Fiに接続しない、重要な情報を送信する前に、受信者の情報を確認するなどです。これらの対策を行うことで、中間者攻撃から自分自身を守ることができます。