セキュリティ

FTPより安全!FFFTPでSFTPを設定してセキュアなファイル転送を実現する方法

「FFFTPでSFTP接続を設定したいけれど、やり方がわからない」「接続エラーが出てしまい、どう対処すればいいのか困っている」――そんな悩みを抱えていませんか?

FFFTPは長年愛用されているFTPクライアントですが、SFTPを利用するには適切な設定が必要です。

本記事では、FFFTPを使ったSFTP接続の設定手順から、ファイル転送の方法、エラー解決策、セキュリティ対策までを徹底解説します。

初心者でもわかりやすいように、画像や具体的な手順を交えて解説するので、ぜひ最後まで読んで安全にファイル転送を行いましょう!

外資系エンジニア

この記事は以下のような人におすすめ!

  • SFTPとは何か仕組みを知りたい人
  • SFTPの接続方法(パスワード認証 or 公開鍵認証)に違いがあるのかわからない
  • これまでFTPを使っていたが、セキュリティの問題でSFTPに移行したい

FFFTPとは何か

FFFTP(エフエフエフティーピー)は、日本で広く利用されているFTPクライアントソフトウェアです。

直感的な操作が可能なインターフェースを備えており、ウェブサイトのファイル管理やサーバーとのデータ転送を簡単に行うことができます。

近年では、従来のFTPよりもセキュリティが強化されたSFTP(SSH File Transfer Protocol)が推奨されており、FFFTPを使ってSFTP接続を設定する方法を知りたいユーザーが増えています。

ここでは、FFFTPの基本概要と主な機能について解説し、FFFTPを用いたSFTP接続の理解を深めていきます。


1-1. FFFTPの概要

FFFTPは、日本人開発者によって作られた無料のFTPクライアントソフトです。

Windows向けに提供されており、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を採用しているため、コマンド操作が苦手な人でも簡単にファイル転送を行うことができます。

もともとはFTP(File Transfer Protocol)のみをサポートしていましたが、セキュリティの強化が求められるようになり、最新バージョンではSFTP(Secure File Transfer Protocol)にも対応するようになりました。

SFTPを利用することで、より安全な通信環境を構築できます。

FFFTPの基本情報

項目内容
開発者日本の開発者(オープンソース化され、有志によるメンテナンス)
対応OSWindows
主なプロトコルFTP、SFTP(バージョンアップにより対応)
特徴シンプルなUI、無料で利用可能、日本語対応
公式サイトGitHub(FFFTP公式リポジトリ)

1-2. FFFTPの主な機能と特徴

FFFTPは、FTPクライアントとしての基本機能に加え、使いやすさを向上させるさまざまな便利な機能を備えています。

特に、SFTPに対応したことで、より安全なファイル転送が可能になった点が大きな強みです。

1-2-1. FFFTPの主な機能

  • SFTP対応
    従来のFTPでは暗号化されていないデータが送信されるため、第三者による盗聴のリスクがありました。SFTPを利用することで、安全な通信が可能になります。
  • ドラッグ&ドロップ対応
    ローカル環境とサーバー間でのファイル転送を、ドラッグ&ドロップ操作で簡単に行うことができます。
  • ブックマーク機能(接続設定の保存)
    サーバー情報を登録しておくことで、次回からスムーズに接続できるようになります。
  • ミラーリング機能
    指定したフォルダの内容をサーバーと同期し、ファイルの更新を自動的に行うことができます。
  • 日本語対応
    設定画面やメニューが日本語で表示されるため、初心者でも使いやすい仕様になっています。
  • ファイル転送ログの記録
    転送履歴を確認できるため、トラブル時の原因特定がしやすくなっています。

1-2-2. FTPとSFTPの違い

FFFTPでは、従来のFTPに加えSFTPを利用できますが、それぞれの違いを理解しておくことが重要です。

項目FTPSFTP
セキュリティ暗号化なし(データが盗聴される可能性あり)暗号化通信(SSHを利用)
データ転送方式複数ポートを使用1つのポート(通常22番)を使用
認証方式ユーザー名・パスワードのみユーザー名・パスワード+公開鍵認証が可能
推奨度セキュリティリスクが高いため非推奨安全な通信ができるため推奨

近年では、サーバー管理者がFTPの使用を制限し、SFTPを標準化するケースが増えています。

そのため、FFFTPを利用する際は、できる限りSFTPを選択することが推奨されます。

SFTPとは何か

SFTP(Secure File Transfer Protocol)は、SSH(Secure Shell)を利用したファイル転送プロトコルであり、従来のFTPと比べてセキュリティが強化されています。

従来のFTPでは、データが暗号化されずに送信されるため、盗聴や改ざんのリスクがありました。

しかし、SFTPでは通信がすべて暗号化されるため、安全にファイルを転送することができます。

FFFTPは、もともとFTP専用のクライアントソフトとして開発されましたが、近年のバージョンアップによりSFTPにも対応しました。

そのため、FFFTPを利用してSFTP接続を設定し、安全なファイル転送を行いたいユーザーが増えています。

ここでは、SFTPの基本概念とFTPとの違いについて詳しく解説します。


2-1. SFTPの基本概念

SFTP(Secure File Transfer Protocol)は、SSHプロトコルを利用して安全なファイル転送を実現する仕組みです。

SFTPは「FTPの安全なバージョン」と誤解されることがありますが、実際にはFTPとは異なるプロトコルであり、SSHの一部として機能します。

SFTPの特徴

SFTPには以下の特徴があります。

  • 通信の暗号化
    → すべてのデータがSSHを利用して暗号化されるため、安全にファイル転送が可能。
  • 1つのポートのみを使用
    → FTPとは異なり、デフォルトでポート22を使用するため、ファイアウォールの設定がシンプル。
  • SSHの認証方式を利用
    → パスワード認証に加え、「公開鍵認証」に対応し、セキュリティを強化できる。
  • 従来のFTPクライアントとの互換性がない
    → SFTPはFTPとは別のプロトコルであるため、FTP専用のクライアントでは接続できない。

SFTPの仕組み

SFTPは、SSHプロトコルを利用してファイル転送を行います。

以下のような流れで動作します。

  1. クライアント(例:FFFTP)がSFTPサーバーにSSH接続を確立
  2. 認証方式(パスワード認証または公開鍵認証)によるログイン
  3. SFTPプロトコルを介して、サーバーとのファイル転送を実行

SFTPはSSHと連携して動作するため、セキュリティが強化されており、暗号化通信によって第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぐことができます。


2-2. FTPとの違いとSFTPの利点

SFTPとFTPは、どちらもサーバーとクライアント間でファイルを転送するプロトコルですが、セキュリティや通信方式に大きな違いがあります。

SFTPとFTPの違い

項目FTPSFTP
セキュリティ暗号化なし(データが盗聴されるリスクあり)SSHによる暗号化で安全
使用ポート20番(データ転送)、21番(コントロール)22番(SSH)
認証方式ユーザー名・パスワードのみパスワード認証+公開鍵認証が可能
通信方式複数のポートを使用(ファイアウォールの設定が複雑)1つのポートのみ使用(設定が簡単)
データ転送の安全性第三者に盗聴される可能性がある通信がすべて暗号化されており、安全

従来のFTPでは、データやパスワードがそのまま送信されるため、第三者による盗聴や改ざんのリスクがありました。

一方、SFTPはSSHのセキュアな通信を活用し、すべてのデータを暗号化して送受信するため、安全性が格段に向上しています。

SFTPの利点

SFTPには、以下のようなメリットがあります。

  • 通信がすべて暗号化されている
    → FTPのようにパスワードやデータが平文で送信されることがなく、セキュリティが高い。
  • ファイアウォールの設定が容易
    → FTPはデータ転送に複数のポートを使用するため、ファイアウォールの設定が複雑になるが、SFTPは1つのポート(22番)で動作するため設定が簡単。
  • 認証方式が強化されている
    → FTPは基本的にユーザー名とパスワードのみの認証方式だが、SFTPは公開鍵認証も利用できるため、より強固なセキュリティを確保できる。
  • 現在のセキュリティ基準に適合している
    → 多くのホスティングサービスや企業のサーバーでは、FTPの使用を禁止し、SFTPを推奨している。

FFFTPでSFTPを利用するメリット

FFFTPは、従来のFTPクライアントとしての機能を持ちながら、最新のバージョンでSFTPに対応しています。

そのため、以下のような利点があります。

  • FTPからSFTPへの移行が容易
  • 既存のFFFTPユーザーが、新たなツールを学ばずにセキュリティを向上できる
  • 無料で利用できるため、コストをかけずに安全なファイル転送が可能

FFFTPでSFTPを利用するための準備

FFFTPを利用してSFTP接続を行うには、適切な設定を行う前にいくつかの準備が必要です。

具体的には、FFFTPの最新バージョンをダウンロード・インストールし、SFTP接続に必要な情報を確認することが重要です。

SFTPは、SSHを利用した安全なファイル転送プロトコルであり、従来のFTPよりもセキュリティが強化されています。

そのため、FFFTPの最新バージョンを使用することで、安全にファイルを送受信できるようになります。

ここでは、FFFTPの最新バージョンのダウンロード方法と、SFTP接続に必要な情報の確認方法について詳しく解説します。


3-1. FFFTPの最新バージョンのダウンロードとインストール

FFFTPを使用してSFTP接続を行うには、SFTP対応バージョンをインストールする必要があります。

FFFTPはオープンソース化され、有志によってメンテナンスされているため、最新バージョンを使用することでセキュリティの向上や不具合の修正が適用されます。

FFFTPのダウンロード手順

  1. 公式サイトまたはGitHubにアクセス
    最新バージョンのFFFTPは、以下のリンクからダウンロードできます。
  2. 最新版のインストーラーをダウンロード
    「Releases」ページから、最新のインストーラー(.exeファイル)をダウンロードします。
  3. FFFTPをインストール
    ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了させます。

インストール時の注意点

  • すでに旧バージョンのFFFTPを使用している場合は、バックアップを取ってから更新することを推奨します。
  • セキュリティの観点から、非公式サイトからのダウンロードは避けるようにしてください。

3-2. SFTP接続に必要な情報の確認(ホスト名、ユーザー名、ポート番号など)

SFTP接続を行うためには、サーバー側の設定情報を確認し、FFFTPに正しく入力する必要があります。

接続に必要な情報は、通常サーバー管理者やレンタルサーバーの管理画面で確認できます。

SFTP接続に必要な情報

項目説明
ホスト名(サーバーアドレス)SFTPサーバーのアドレス(例:sftp.example.com)
ユーザー名サーバーにログインするためのユーザー名
パスワード認証用のパスワード(またはSSH鍵を利用)
ポート番号デフォルトは22番(サーバーの設定により異なる場合もあり)
認証方式パスワード認証または公開鍵認証
ルートディレクトリ接続後にアクセスできるディレクトリのパス

SFTP接続情報の確認方法

  1. レンタルサーバーの管理画面を確認
    → ログイン後、「SFTP設定」や「SSH設定」などのメニューで確認可能。
  2. サーバー管理者に問い合わせ
    → 企業のサーバーを利用している場合は、システム管理者にSFTPの設定情報を確認。
  3. SSHキーの準備(公開鍵認証を使用する場合)
    → SSHキーを使用する場合は、ローカル環境に秘密鍵を保存し、サーバー側に公開鍵を登録しておく必要があります。

SFTP接続時の注意点

  • ポート番号の設定を確認する
    → 一般的なSFTPのポート番号は22番ですが、サーバーによっては異なることがあります。
  • 公開鍵認証を利用する場合は、秘密鍵の管理に注意
    → 誤って第三者に秘密鍵を渡してしまうと、不正アクセスのリスクが高まります。
  • サーバー側でSFTPが有効になっているか確認する
    → 一部のレンタルサーバーでは、FTPは利用可能でもSFTPが無効になっている場合があります。

FFFTPでのSFTP接続設定手順

FFFTPを利用してSFTP接続を行うには、新しい接続先の作成適切な設定の入力が必要です。

また、セキュリティを強化するために、公開鍵認証の設定を行うことも可能です。

SFTPは従来のFTPと異なり、すべての通信が暗号化されるため、安全なデータ転送が可能になります。

特に、FFFTPの最新バージョンを使用することで、SFTPを簡単に設定できるため、FTPからの移行を考えている方にもおすすめです。

ここでは、FFFTPでSFTP接続を設定するための手順を詳しく解説します。


4-1. 新しい接続先の作成方法

FFFTPでSFTPを利用するには、最初に新しい接続先を作成する必要があります。

以下の手順で設定を行いましょう。

新しい接続先の作成手順

  1. FFFTPを起動
    FFFTPを開き、メイン画面の上部にある「接続」ボタンをクリックします。
  2. 「ホスト一覧」ウィンドウを開く
    「ホスト一覧」ウィンドウが表示されたら、右側にある「新規ホスト」ボタンをクリックします。
  3. 接続先の名前を設定
    「ホストの設定名」に分かりやすい名前を入力します。(例:「MyServer-SFTP」)
  4. 「OK」ボタンをクリック
    新しい接続先が作成され、SFTPの設定画面に移動します。

FFFTPで新しい接続先を作成することで、サーバー情報を保存し、次回以降簡単に接続できるようになります。


4-2. 接続設定画面でのSFTP設定項目の入力方法

新しい接続先を作成したら、SFTP接続に必要な情報を入力します。

ここでは、FFFTPの「ホストの設定」画面で必要な項目について説明します。

SFTP接続設定の入力項目

設定項目内容
ホスト名(アドレス)サーバーのホスト名またはIPアドレス(例:sftp.example.com
ユーザー名サーバーにログインするためのアカウント名
パスワード認証用のパスワード(または公開鍵認証を使用する場合は不要)
プロトコル「SFTP(SSH File Transfer Protocol)」を選択
ポート番号通常 22(サーバーによって異なる場合あり)
ローカル初期フォルダローカル環境で開くフォルダのパス
リモート初期フォルダ接続後に開くサーバー側のディレクトリ

接続設定の手順

  1. 「ホストの設定」画面で各項目を入力
  2. 「暗号化」タブを開き、「FTPSを使用しない」にチェックを入れる
  3. 「OK」をクリックして設定を保存
  4. 作成した接続先を選択し、「接続」ボタンを押す
  5. 正しく設定されていれば、SFTPサーバーに接続完了

設定を間違えると接続できないため、特にホスト名・ユーザー名・ポート番号の入力ミスに注意しましょう。


4-3. 公開鍵認証の設定手順(必要に応じて)

SFTPでは、通常のパスワード認証に加えて、公開鍵認証(SSHキー認証)を利用することもできます。

公開鍵認証を使用すると、パスワード不要でより安全にサーバーへ接続できます。

公開鍵認証とは?

公開鍵認証では、以下の2つのキーを使用して認証を行います。

  • 公開鍵(public key):サーバーに登録するキー
  • 秘密鍵(private key):クライアント側(FFFTP側)で保持するキー

サーバーは公開鍵を保持し、クライアント(FFFTP)は秘密鍵を使用して接続することで、安全な認証が可能になります。

公開鍵認証の設定手順

  1. SSHキーを作成(Windowsの「PuTTYgen」などを利用)
    • 「PuTTYgen」を起動し、「Generate」ボタンを押してキーを生成。
    • 「Save public key」をクリックして公開鍵を保存。
    • 「Save private key」をクリックして秘密鍵を保存。
  2. サーバーに公開鍵を登録
    • 公開鍵を**~/.ssh/authorized_keys**に配置。
    • サーバー管理者が設定を行う場合もあるため、確認が必要。
  3. FFFTPに秘密鍵を設定
    • FFFTPの「ホストの設定」画面を開く。
    • 「高度」タブを選択。
    • 「公開鍵認証の秘密鍵」に作成した秘密鍵(.ppkファイル)を指定。
  4. 接続テストを行う
    • 作成した接続先を選択し、「接続」ボタンを押す。
    • パスフレーズを求められた場合は、PuTTYgenで設定したパスフレーズを入力。
    • 正常に接続できれば設定完了。

FFFTPを使用したSFTPでのファイル転送操作

FFFTPを使用してSFTP接続を行った後、実際にファイルをアップロード・ダウンロードする方法や、ディレクトリの同期・ミラーリング機能の活用方法を知ることで、効率的に作業を進めることができます。

また、ファイル転送時には注意すべき点や、エラーが発生した場合の対処法も理解しておくことで、スムーズにトラブルを解決できるようになります。

このセクションでは、FFFTPを使ったSFTPでのファイル転送操作について詳しく解説します。


5-1. ローカルとリモート間のファイルのアップロードとダウンロード方法

FFFTPでは、ローカル環境とSFTPサーバーの間で簡単にファイルを転送できます。

ここでは、基本的なアップロードダウンロードの方法を説明します。

ファイルのアップロード手順

  1. FFFTPを起動し、SFTPサーバーに接続する
    • 「ホスト一覧」から作成したSFTP接続を選択し、「接続」ボタンをクリック。
    • 接続が成功すると、左側にローカルフォルダ、右側にリモートフォルダが表示される。
  2. アップロードするファイルを選択
    • 左側のローカル環境から、サーバーにアップロードしたいファイルを選択。
  3. ファイルを右側(リモート)にドラッグ&ドロップ
    • ファイルを選択し、右側(リモートフォルダ)にドラッグ&ドロップするだけでアップロードが開始。
  4. 転送が完了したことを確認
    • 転送が完了すると、リモートフォルダにアップロードされたファイルが表示される。

ファイルのダウンロード手順

  1. SFTPサーバーに接続
    • アップロード時と同様に、FFFTPを起動し、SFTP接続を確立。
  2. ダウンロードするファイルを選択
    • 右側(リモートフォルダ)から、ダウンロードしたいファイルを選択。
  3. 左側(ローカル)にドラッグ&ドロップ
    • 目的のフォルダにファイルを移動すれば、自動的にダウンロードが開始。
  4. ファイルの整合性を確認
    • 転送エラーがないか、ダウンロードしたファイルが正常に開けるかを確認。

5-2. ディレクトリの同期とミラーリング機能の活用方法

FFFTPには、手動でファイルを転送するだけでなく、ディレクトリの同期ミラーリング機能を活用して、サーバーとのファイル管理を効率化する方法があります。

ディレクトリの同期とは?

ディレクトリの同期とは、ローカルフォルダとリモートフォルダの内容を比較し、変更があったファイルのみを転送する機能です。

これにより、無駄なファイル転送を省き、作業時間を短縮できます。

ミラーリング機能とは?

ミラーリング機能とは、ローカルとリモートのフォルダ構造を同じにする機能で、主に以下の2種類があります。

ミラーリングの種類説明
アップロードミラーリングローカルの変更をサーバーに反映(サーバー上の古いファイルは削除される)
ダウンロードミラーリングサーバーの変更をローカルに反映(ローカルの古いファイルは削除される)

ミラーリング機能の使い方

  1. FFFTPを起動し、SFTPサーバーに接続
  2. 「コマンド」メニューから「ミラーリングアップロード」または「ミラーリングダウンロード」を選択
  3. 設定オプションを選択
    • ファイルの削除を行うかどうか選択(削除するとサーバー上の不要ファイルが削除される)
    • 上書き条件を設定(更新日が新しいもののみ転送など)
  4. 「実行」ボタンをクリックし、ミラーリングを開始
  5. 転送完了後、ファイルの整合性を確認

ミラーリング機能を活用することで、サーバー上のファイル管理を自動化し、更新作業を効率的に行うことができます。


5-3. ファイル転送時の注意点とトラブルシューティング

SFTPでファイルを転送する際に、いくつかの注意点やトラブルが発生することがあります。

ここでは、よくある問題とその解決策について紹介します。

ファイル転送時の注意点

  • 転送モード(バイナリ/アスキー)を適切に設定する
    • 画像や圧縮ファイルは「バイナリモード」、テキストファイルは「アスキーモード」で転送する。
    • 設定は「オプション」→「転送モード」から変更可能。
  • ファイルサイズに注意する
    • サーバーによっては、アップロードできるファイルサイズに制限がある場合があるため、大容量ファイルの転送時は事前に確認する。
  • 転送速度が遅い場合は、サーバーの負荷状況を確認
    • サーバーが混雑している時間帯は転送速度が遅くなることがあるため、時間をずらして試す。

よくあるトラブルと対処法

問題原因解決策
「接続エラー」ホスト名やポート番号の設定ミス設定を再確認し、SFTP(ポート22)を正しく入力
「認証に失敗しました」ユーザー名・パスワードが間違っている正しい認証情報を入力する(公開鍵認証の場合は鍵の設定を見直す)
「転送エラー」ファイルサイズ制限やサーバー負荷転送するファイルを分割するか、別の時間帯に試す
「パーミッションエラー」サーバー側のアクセス権限不足サーバー管理者に権限を確認する

FFFTPとSFTP利用時のセキュリティ上の注意点

FFFTPを使用してSFTP接続を行う際には、セキュリティ対策を適切に行うことが重要です。

SFTPはSSHを利用した安全なプロトコルですが、適切な設定や管理を怠ると、不正アクセスやデータ漏洩のリスクが発生する可能性があります。

特に、以下のポイントを意識することで、より安全にFFFTPを活用できます。

  1. 安全なパスワード管理と定期的な変更
  2. ファイアウォールの設定とポートの確認
  3. FFFTPのアップデートとセキュリティパッチの適用

ここでは、それぞれのセキュリティ対策について詳しく解説します。


6-1. 安全なパスワード管理と定期的な変更の重要性

SFTPの接続にはユーザー名とパスワードが必要ですが、適切な管理を行わないと、不正アクセスのリスクが高まります。

特に、短いパスワードや推測されやすいパスワードを使用していると、攻撃者に簡単に突破される可能性があります。

安全なパスワードの条件

以下の条件を満たしたパスワードを設定することで、SFTP接続の安全性を向上できます。

条件内容
長さ12文字以上(可能であれば16文字以上)
文字の種類英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせる
推測されにくさ「password123」や「admin」などの単純な文字列は避ける
使い回し禁止他のサービスで使用しているパスワードを使わない

パスワードを安全に管理する方法

  • 定期的に変更する(3〜6ヶ月ごとに更新)
  • パスワード管理ツールを利用する(例:Bitwarden、1Password)
  • 紙やテキストファイルに保存しない
  • 使い回しを避け、SFTP専用のパスワードを設定する

パスワードの代わりに公開鍵認証を使用する

SFTPでは、パスワード認証の代わりに公開鍵認証を使用することで、より安全な接続が可能です。

特に、SSHキーを利用することで、パスワードを入力することなく安全にサーバーへログインできます。


6-2. ファイアウォール設定とポートの確認

SFTPは通常ポート22を使用しますが、サーバーの設定やセキュリティポリシーによっては異なるポートを使用する場合があります

また、ファイアウォールの設定が適切でないと、SFTP接続がブロックされることがあります。

ポートの確認方法

サーバー管理者から提供された情報を確認し、FFFTPの設定画面で適切なポートを指定する必要があります。

デフォルトではポート22を使用しますが、異なるポートが指定されている場合は、正しい値を入力してください。

Windowsファイアウォールの設定確認

  1. 「Windows Defender ファイアウォール」を開く
  2. 「詳細設定」→「受信の規則」を選択
  3. 「新しい規則」を作成
    • ポートを指定(例:22)
    • 「許可する」に設定
    • 適用範囲を「プライベート」に限定する

ファイアウォールの適切な設定

設定説明
SFTP用ポートを開放するデフォルトはポート22だが、変更されている場合は指定されたポートを開放
不要なポートを閉じるFTP(21番)など、不要なポートを無効化
IP制限を設定する特定のIPアドレスのみSFTP接続を許可する

サーバー側の設定も重要!
サーバーのSSH設定ファイル(/etc/ssh/sshd_config)を編集し、許可するポートを明示的に指定することで、不要なアクセスを制限できます。


6-3. FFFTPのアップデートとセキュリティパッチの適用方法

FFFTPはオープンソースとして開発が続けられており、定期的にアップデートが提供されています。

特に、SFTP機能を利用する場合、古いバージョンのままだとセキュリティの脆弱性が残る可能性があるため、最新版への更新が推奨されます。

FFFTPの最新版をインストールする手順

  1. 公式サイトまたはGitHubで最新バージョンを確認
  2. 最新版をダウンロード
    • .exe形式のインストーラーをダウンロードし、上書きインストールまたはクリーンインストールを実施。
  3. 設定を引き継ぐ
    • 旧バージョンの設定をバックアップ(「ホストの設定」などをエクスポート)。
    • 新バージョンをインストール後、設定をインポート。

アップデートの重要性

更新内容影響
セキュリティパッチの適用脆弱性を修正し、不正アクセスのリスクを低減
バグ修正接続エラーや転送エラーを改善
新機能の追加SFTPの安定性向上や機能強化

最新版への自動更新機能はないため、手動で確認が必要

FFFTPには自動更新機能がないため、定期的に公式サイトで最新情報をチェックし、アップデートを行うことが推奨されます。